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経産省は原発の正真正銘の電気料金を先ず提示すべきです

2011年6月14日

宇佐美 保

 

 インターネットを見ていたら、直ぐに次の記事が目に入りました。

 

電気料金1000円アップ=全原発停止で試算―日本エネルギー研

時事通信 613()230分配信

 

 経済産業省所管の日本エネルギー経済研究所は13日、すべての原発が停止して火力発電で電力需要を代替する場合、燃料コスト増により、1カ月あたりの標準家庭の電気料金が2012年度は10度実績に比べ1049円増加するとの試算をまとめた。

 同研究所は「産業の国際競争力への深刻な負の影響、経済成長への悪影響の可能性もある。原発の再稼働問題を真摯(しんし)に検討することが喫緊の課題」と主張している。

 試算では、日本の原発54基のうち、停止中の35基が再稼働せず、19基が順次定期検査に入り運転を停止すると、20126月には原発発電量はゼロとなる。この結果、同年夏には発電能力が最大消費電力を78%下回り、全国規模の電力不足に陥る可能性がある。

 また、火力発電所を高い稼働率で運転させるため、燃料の石炭、液化天然ガス、石油の消費が増え、35兆円の燃料調達コストが追加されるという。

 

これでは、“原発を停止すると、電気料金が上がる”と達に脅しをかけているような内容ではありませんか!?

 経済産業省も私達を愚弄するのはいい加減にしてほしいものです。

 

第一、 原発の電気料金は安いのですか!?

今回の賠償金は、全額電力会社が負担するのですか!?

これらの賠償金を国の税金で賄うにしても、電気料金に加算されるにしても、それらは私達が負担する事になります

その上、原発は、従来「国策」と言う事で、各種の補助金がばらまかれてきたのではありませんか!?

それらを、原発による電気料金に加算するといくらになるのですか!?

それと、未だ恐ろしい、「使用済み核燃料」の処理費保管費を計上すると、一体原発による電気料金はいくらになるのですか!?

(その電気料金は、税金と形を変えて、結局は今でも私達が支払っている事になっているのです!)
 

 先ずは、経済産業省は“原発を停止すると、電気料金が上がる”と私達に脅しをかける前に、各種補助金、賠償金、使用済み核燃料処理費(保管費込み)、更には、今後の地震津波対策費等を組み込んだ、原発電気料金を嘘偽りなく計算して、私達に提示するのが急務ではありませんか!?

(補足)

 

 更に、インターネットを見ていたら、次の記事が目に飛び込んできました。

一体全体、官僚も、自民党も電力業界も、私達のこと、特に次の世代の方々を慮っているのでしょうか!?

 

 

 

時事通信 614()1111分配信

 

 参院東日本大震災復興特別委員会は14日午前、菅直人首相と関係閣僚が出席して、「復興庁」創設などを盛り込んだ復興基本法案の質疑に入った。首相は、太陽光や風力など自然エネルギーによる電力の買い取りを電力会社に義務付ける「固定価格買い取り制度法案」について、「再生可能エネルギーの促進は極めて重要だ。必ずこの国会で成立させてもらうよう強くお願いしたい」と述べ、今国会での成立に意欲を示した。

 同法案は4月に衆院に提出されたが、審議入りはしておらず、成立には22日で会期が切れる今国会の大幅延長が必要となる。 

 

 

東京新聞2011614 1317

……

 再生可能エネルギーで発電した電力を電力会社が全量買い取る制度を導入する特別措置法案は4月5日に衆院に提出。民主党は16日の審議入りを求めているが、自民党は「菅内閣の間は政府提出法案には協力しない」としており、成立は来月にずれ込む見通しだ。

 

 首相は、東京電力福島第1原発事故で化石燃料、原子力ともコストが上がると指摘した上で「将来的にコストが下がっていく再生可能エネルギーを促進するこの特措法案は極めて重要だ。野党にも理解をいただきたい」と述べた。

……

 

 

産経新聞2011.6.14 12:52

……

 全量買い取り制度に関する法案は4月5日に衆院に提出されたが、いまだに審議入りしていない。政府は平成24年度の制度導入を目指しているが、コスト増を理由に、電力業界を中心に反発している

……

 

 

今の原発にしがみ付いていて、本当に電力を安価に供給できるのですか!?

上述したように、原発による正真正銘の電気慮金をはじき出して下さい。

そして、使用済み核燃料をどうするのかもはっきりして下さい。

 

 政府インターネットテレビ「自然エネルギーに関する『総理・有識者オープン懇談会』(全編)(平成23年6月12日)」に於いて、

 

岡田武史氏(元サッカー日本代表監督)は、ネイテブ・アメリカンの素敵な言い伝えを教えて下さいました。

 

“私達は、この地球を子孫から借りているだけなのだ”と。

 

私達は、私達だけの為に、この地球を使い切ってしまってはいけないのです。



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